
FXをはじめるにあたってトレード技術を磨くことは利益を出すために必要なことです。
しかしFX初心者にとっては、トレード技術の最も強力な武器である「裁量」テクニックがなかなか身につかないのが現実です。
上っ面だけ常勝トレーダーのマネごとをしても、ちょっとした判断ミスが大きな損失につながりかねませんからね。
そんなFX初心者でも、「サインツール」があればそのツールの開発者と同じようなタイミングでトレードできたりしちゃいます。
サインツールとは、トレーダーの裁量判断のポイントを、チャート上でわかりやすく表示してくれるツールのことです。
優秀なサインツールや自動売買システムを使えば、為替の相場状況が読めなくても結構カンタンにトレードができます。
もちろん、サイン通りにトレードして負けることもありますが、ツールの元となる基本的なロジックはしっかりしているので、ちゃんとやればトータルで勝つことだってできるのです。
そのサインツールや自動売買システムですが、基本的にMT4という無料のチャートソフトで稼働させることになります。
MT4については別記事を参照してください。
参考記事 メタトレーダー(MT4)について
今回はそのMT4を使うにあたって、
- MT4を使いたいけどウィンドウズパソコンがない
- 外出先でもMT4を確認したい
- 自動売買システムを24時間稼働させたいけど、パソコンを起動させっぱなしはしたくない
という場合の解決策として、VPS(仮想専用サーバー)のサービスについて紹介します。
VPSについて
VPSというのは、「バーチャル・プライベート・サーバー」の略で、仮想的に専用サーバーのような機能を持たせたサービスのことです。
ちょっとややこしいのでとてもシンプルな表現をすれば、
- ウィンドウズパソコンが手元になくても
- ウィンドウズパソコンと同等の環境をリモートで操作できる
という感じでしょうか。
具体的には
VPSにMT4をインストールして、パソコンから実際に稼働させます。
そのあとはパソコンの電源を切っても、「VPSの中でかってにMT4が稼働してくれる」というとても便利なシステムなんです。
(あるていどのメンテナンスは必要です)
つまり、
- Macしかなくても
- 外出先でスマホしかなくても
- 24時間パソコンの電源を入れっぱなしにしなくても
VPSさえ動いていればいつでもMT4にアクセスできるんです。
MT4を稼働させるのに便利なVPSサービス
そんな便利なVPSですが、いろいろな会社がサービスを提供しています。
たくさんあるんですが、「お名前.com」の場合、FX専用に余計なサービスをそぎ落として安定した環境を整えてくれるのが素晴らしいところなのでちょっとその特徴をあげてみます。
【お名前.com デスクトップクラウド for FX】
サーバー上のデスクトップ環境を提供するサービスで、MT4をはじめとするFXの自動売買ツールを実行させるのに最適化しています。
実際にVPSを起動させてみるとこんな感じです。
これはMac上で起動させていますが、スマホでも同じように表示されます。
ちなみにMacやスマホでVPSを起動するには、「Microsoft Remote Desktop」というアプリを無料でダウンロードして使うことになります。
けっこうシンプルですよね。
画面を見ていただければわかるように、FXのためだけに設計されているので、動作が重くならないんですね。
ちなみにスタート画面はこんな感じ。フツーのWindowsと同じような感じですね。
【お名前.com デスクトップクラウド for FX】のサービス特長は次のようになっています。
- MT4などのFX取引ツールを自由に実行することが可能
- 24時間安定稼働
- メモリ1GBでも処理速度は抜群なので快適に実行できます
興味ある方は下のリンクをクリックしてサイトを見てくださいね。
VPSの設定方法
ここからは実際にVPSを稼働させるときの設定方法を解説します。
すべて【お名前.com デスクトップクラウド for FX】を前提に解説していますが、他のVPSでも基本的には同じような流れだと思うので、「ヘルプ」などを参考にしながら進めてくださいね。
【お名前.com デスクトップクラウド for FX】と契約すると、メールで「サーバーNAVI」へのログイン方法についてお知らせが届きますので、そのログイン情報にしたがって「サーバーNAVI」画面を表示させます。
NAVI画面の下の方に「ご利用状況」というらんがありますので、「デスクトップクラウド」をくりっくします。
そうすると契約の概略が表示されます。
まず、左側の「プラン」から契約プラン → 「ご利用サービス詳細」から接続情報をクリックしていきます。
ここの表示された、「接続先」「ユーザー名」「初期パスワード」は、パソコンなどからVPSに接続するときに使うので、メモ帳などに保存しておきましょう。
VPSをMacやスマホで接続
Macやスマホで動かすには、アプリのインストールが必要になります。
APPストアなどから「Microsoft Remote Desktop(無料)」を検索してダウンロードします。
アプリを起動させ、「+」ボタンをクリックして新しく接続先を登録します。
「PC name」には接続先、「User name」にはユーザー名、「Password」には初期パスワードを入力します。
「Connection name」にはお好きな設定名をつけます。
あとは表示のまま進めば、カンタンにVPSでのWindows画面が表示されます。
Windows画面でMT4を起動させるのですが、VPSでの時計の表示が狂っているとEAなどとの整合性が取れないことがあるので、時計は合わせるようにしましょう。
一度VPSに接続すると、あとはその情報は記憶されるので次回からはカンタンに接続できます。
MT4を起動させたままアプリを閉じても、VPS上ではMT4は稼働し続けます。
VPSをWindowsで接続
Windowsパソコンを使っていても、VPSを使えばパソコンの電源を切ってもMT4を動かし続けることができます。
Windows画面の「スタート」 → 「すべてのプログラム」または「アプリ」 → 「アクセサリー」または「Windowsアクセサリ」 → 「リモートデスクトップ接続」をクリックします。
オプションをクリックし、接続情報のうち「接続先」と「ユーザー名」を入力してVPSに接続します。
Windowsセキュリティーが表示されるので、「初期パスワード」を入力し「OK」をクリックします。
あとは表示通り進めていけば、VPSが表示されます。
VPSのメンテナンス
VPSには定期的なメンテナンスが必要です。
VPSサーバーのメンテナンスによるものや、動作が重くなる、MT4の設定の変更などで、思わぬことが原因でVPSが正常に働かなくなる可能性が出るからです。
常に快適な環境で安定したトレードをするために、定期的なVPSのメンテナンスをオススメします。
Windowsアップデートの停止
WindowsアップデートがVPS上で定期的に実行されると、勝手に再起動されかねません。
そうなるともちろん稼働中のMT4も止まってしまうのでリスクが高いですよね。
【お名前.com デスクトップクラウド for FX】は初期設定で、自動更新を止めていると思いますが、導入の初期段階でチェックするといいです。
確認方法は、「コントロールパネル」 → 「システムとセキュリティ」 → 「Windows Update」 → 「設定の変更」 → 「更新プログラムを確認するが、ダウンロードとインストールを行うかどうかは選択する」
になっているかどうかをチェックしてください。
VPSを再起動する
VPSを24時間稼働させていると、たまに重くなってフリーズしちゃうことがあります。
それを予防するために、定期的に再起動させておきます。
時期としては、FXトレードのない週末におこなうのがいいかと思います。
再起動方法は次の通りです。
- MT4を閉じる
- 左下のWindowsマークを右クリック
- 「シャットダウンまたはサインアウト」から「再起動」を選択
必ず「再起動」を選択してください。
再起動後は、VPS上の時計の表示を確認して、ずれていたら合わせておきます。
MT4を起動させ、設定がずれていないか確認します。
MT4では、「自動売買」のオンと各種パラメーターの設定確認をします。
なお、パソコン上でVPSがひらけないとき、【お名前.com デスクトップクラウド for FX】の「サーバーNAVI」画面からでも再起動が可能になります。
管理画面下部の「デスクトップクラウド」から、右側にある「コントロールパネル」にログインします。
「メンテナンス」をクリックします。
まずはじめに「再起動」をクリックしてしばらく待ちます。
「現在のステータス」が「稼働中」になれば再起動が完了します。
場合によっては結構時間がかかるので、他の作業をしながら気長に待っているといいですよ。
VPSのメンテナンス状況の確認
利用しているVPS情報を適宜確認するようにするといいと思います。
まとめ
以上、ここまでMT4をクラウドで使うためのVPSについて、特徴からメンテナンスまで解説してきました。
月額料金がかかりますが、MT4を外出先で使いたい場合には検討の余地ありだと思いますよ。
FXに関して、基本的な講座はこちらのページに載せておりますので参考にしてくださいね。
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